かもがわ総研

ベトナムでもがく中間管理職です。営業、マーケ、法務、採用なんでもやってます。

DASH村かよ!収穫した野菜を即ブチ込んでBBQしてきた

vegetable-bbq.com

梅雨明けして夏がやってきた。

 

気温もぐんぐん上がる。毎日の通勤でも尋常じゃない汗をかく。家から最寄り駅までどっと汗をかいて、電車の中でガンガンの冷房で凍えて、駅から会社までの道のりでまた汗をかく。あんまり健康的じゃないよねコレ。

 

大学を卒業してから必ず毎年やることがある。BBQである。

 

夏祭りよりも海よりも夏らしいことというイメージがある。食べるよりも火起こしや肉焼きに命を懸けてしまう、悲しいかな、生粋の下僕根性。

 

昨日は神奈川県伊勢原市のアグリパークというところへ行ってきた。代々木上原から小田急線で一本やけど、そこからバスで15分くらい。遠かったー。f:id:keith627:20170730171302j:plain

 

ここに決まった理由は、自分たちで野菜を収穫してその場でBBQして焼けるから。

みんな都会疲れ起こしてたのかな。一瞬で決まった。

 

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アグリパークはものすごい山の中にある。正直いってぼくの地元の和歌山より田舎やで。。

ぼく自身は火起こしにかかりっきりだったので、野菜収穫は女性側にほぼ任せてしまった。

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この大きめのボールに山盛りの野菜!野菜が足りなくなる可能性は極めて低い。

ちなみに火の世話にかかりっきりだったので、焼いてるところの写真はなかった。申し訳ない。

結局ぼくたちも9人がかりでこれを食べきれなくて(ピザとかエクレアとか買ってしまった失敗もあるけれども)それぞれ均等に持ち帰ることにした。

 

BBQのメリットは

  • 男女大人数でワイワイやれるところ。和歌山にいるころはBBQ場とか使わなくて、普通に川とか海辺でEDMをスピーカーで大音量で流してた。
  • 異性と近い距離で会話ができるので、自然に距離が縮まる。
  • 火起こしとか機材運びとか力仕事でプレゼンス発揮できる。
  • 男は女の子の家庭的な素養あるかも確認できる

などなど、メリットしかないからオススメ!

以上、彼女いないアラサーが現場からお伝えしました

 

久しぶりに行った中国で銀行口座とアリペイ開設してきた【後編】

杭州

杭州のホテルはとても快適だった。 以前中国からお客さんが来日して大井町のホテルに

案内した時、部屋が狭いと不満気だったことを思い出した。 中国のホテルはどちらかというと

欧米の基準に合わせて作られているらしく、部屋はなかなか広い。 星いくつという格付けによって千差万別なのだろうが。

部屋に戻ってからはお互いの仕事の話で大いに盛り上がり、 かなり夜更かしをした。日本人と中国人、同じアジア人、されどアジア人。 日本人の感覚では中国人はテキトーすぎる、中国人からすると日本人は意思決定が遅すぎる、 といった議論になり納入した商品に不良が出ても次回インボイス価 格から補償分を差し引きますよという中国人に対してその問題が出る という前提でいる態度がダメだという日本人。 考えうる問題は発生する前に潰しておくべきという日本側の考えも 、大量の貨物を輸出するのにその中の僅かな割合のために生産の効率は落とせないとい う中国側の意見もどちらもわかる。

がしかし、個人的には中国側の意見がもっともだと思う。 日本のメーカーは過剰品質な面があり、これ以上こだわっても仕方のないところまで突き詰めてしまった結 果、中国のメーカーにはやっかいな存在として扱われてしまう傾向がある。 メーカーの問題というよりは口うるさい消費者の問題なのかもしれないけれど。 両者の間には埋めがたい隔たりが存在すると再認識した。

しかしこうして意見を戦わせていると、 仕事観や生き方といった価値観で合うところが多く、世代の違う日本人よりもむしろ、 年の近い中国人のほうが意見が合いやすいのだなと感じた。

 

銀行口座開設:

口座開設というキーワードでやってこられた方々、 大変お待たせしてしまいすみません。前置きが非常に長くなってしまいました。結論から言うと、 上海では開設はできず杭州中国銀行で開設することができた。

上海でも開設はできるとは思うけれど、支店によって対応が違う( !)という理由ではっきりしたところまでは分からない。短い滞在の中でウラを取ることはできなかった。 結局上海と杭州で合わせて6支店をハシゴすることに。別の中国銀行の支店では6ヶ月以上のビザがなければ 口座は作れないよと言われ絶望しかかったり

またある銀行の支店では、イケメンの日本人が来た!(笑) ということで銀行の行員が続々と集まってきて、これはイケるかと思いきや、 上司の承認が得られずダメになったりした。最後の6支店目で、 ビザなくてもいけるわよと回答。パスポートと中国の電話番号を提出し、 支店に不在の上司に指紋認証で承認いただきようやく口座が開設できた。その後スタバへ駆け込み、 アリペイを口座をリンク、アクティベートが完了。

40度近い気温の杭州を汗だくで駆けずり回った苦労はここに結実 した。本当にしんどかった。

口座の開設後、 銀行支店の外で中国のパートナーとガッチリ握手し、「别放弃,达 成目标!」と互いをねぎらった。

 

余談1.

中国銀行は二カ所トライして、二カ所目で口座が開設出来た。 支店により対応が違うので、どの銀行であれ一度断られても諦めない方がいい。 チャンスはピンチのあとにやってくる。 また中国の銀行支店は日本と違い、休日でも営業している。(!) これも支店により営業時間も違ってくるので、 事前にネットで調べてもいいし銀行支店はある地域に集中しているものなので、 手当たり次第あたってみるのもいい。ぼくは銀行はどこでもよかったため後者のローラー作戦を敢行した。

余談2.

中国の銀行口座の開設には中国の携帯の番号が必須になる。 日本のスマホの番号では受け付けてもらえない。

銀行からのSMSを受信できないといけないからだ。 僕の場合はあらかじめ中国のパートナーに小米の安いモデル(11,000円くらい)と国際ローミングのできるSIMカード を購入してもらい、後日現地で人民元で支払った。

別の方法もある。日本でSIMフリースマホを入手し、アマゾンで SIMカードを購入するパターン。アマゾンで香港SIMを買うと中国であってもFACEBOOKやTwitt er、LINEが使用できる。日本人にとってLINEが使えるの はなかなかありがたいだろう。 中国の国際ローミングには月極め維持費用がかかり(概ね>20元 ほど)、残額が少なくなるとチャージしなければならない。

上海に到着後、 交通カードも買えず自転車もレンタルすることができず中国のパー トナーのアリペイを貸してもらわざるを得ず惨めな経験をしたが、 アリペイアカウント開設後初めて買い物をしてみた。 書店で中国語版の東野圭吾のナミヤ雑貨店の奇跡を買ってみた。 レジへ本を持って行き、アプリを開く。バーコードを表示し

店員に読み取ってもらう。そして6ケタの認証パスワードを入力す ると、アラ簡単。支払いが完了。ウン、これは流行りますわと納得。 杭州は中国国内でも特に電子決済が進んでいる都市であり、 どこでも決済のためのバーコードを見られる。現地の人はもしもの時のために20 0元ほどをかばんに突っ込んでいる程度だという。

普段は使わない。

ちなみに中国では書籍が安い。 日本が逆に高すぎるのかもしれないが。僕が買った本は30元ほど で、日本とは価格差がある上に、ネットで買えばさらに安くなるらしい。 ここが日本とかなり異なる点。この価格差を活かして何か商売ができないかなと思案している。 普通の日本人には中国語で書かれた書籍なんかに用はないけれど、中国語を学んでいる学生などに売れればと思っている。 それでも市場がニッチすぎるか。

 

再び上海:

フライトもあるので後ろ髪引かれる思いで杭州に別れを告げ、 新幹線で再び上海へ。浦東空港への地下鉄の終電は10時前と意外と早い。 それまで二時間ほどの時間があり何をしようか迷った挙句、 またここへ戻ってきてしまった。

夜の上海は昼間とはまるで違う顔をしている。 テレビ塔や金融センターなどの高層ビルが妖しく光っている。

夜が似合う街だなと思った。 今度来るときは外灘のバーで夜景を肴に一杯やりたいなと思った。

地下鉄の駅出口からすぐの立体歩道橋は国内外からの観光客でごっ た返していた。だれもがセルフィーで高層ビルを

バックに写真を撮っている。日本の銀行の駐在員らしい人間も、 腕をなくした物乞いも同じ空間にいる。魑魅魍魎が跋扈するこの上海では、 カオスな多様性によりむしろ一層輝いて見える。 光あるところにはまた影もある。光が強くなれば影もまた深くなる。 ぼくは川崎のスラムや大阪の新世界みたいな場所が大好きだけれど 、上海にも同じ空気を感じた。

 

帰路、そして総括:

帰国のフライトは明朝5時なので、 空港で寝泊まりすることにした。座席に深く腰かけて、 ひたすらに慌ただしく過ぎていったこの週末を思い返していた。

中国の電子決済社会、電気自動車の普及、アリババやDJI、 テンセントなどIT企業が勃興して社会全体を現在進行形で変革しているさまは、 旧態依然とした日本とはあまりに対照的で鮮烈にまぶたに焼き付い て離れない。

思うに、国家には賞味期限があるのだと思う。 高度成長期やバブル期の日本はまさに旬といってよかったが、 今の日本は熟れすぎて腐りかけているように思える。 翻って今の中国はまさに黄金期を迎えている。 いずれは中国も衰退して、インドネシアベトナム、インド、 アフリカ諸国と人口ボーナスを迎える国家が次々に発展を遂げてい くと思う。

それが今は中国がその恩恵を享受していると言う事だと思う。 しかしたとえ今後中国の成長が減速したとしても13億人もの人口はあらゆる消費に影響を及ぼす。 中国語を使えるというメリットはこれからさらに価値を増していく

と思っている。これからさらに中国語に磨きをかけて、 中国の行きつく先を見守りたい。

 

 

久しぶりに行った中国で銀行口座とアリペイ開設してきた【前編】

2017年7月14-15日の日程で中国に行ってきました。銀行口座を作るためだけの弾丸旅行だった。

周りの人に言ったら「それだけのために!?」とか「フットワーク軽すぎ」とかいろいろ言われたけど、 目的があればどんなに小さなことでもやるさ。

ちょうど思い立ったときにタイミング悪く、非居住者の口座開設基準が厳しくなるとかの情報があって、それでもチケットを取ってしまってすごく不安ではあったけど、そんな二日の行動ログと現地で感じた所見です。

 

 

 

序章

最後に中国を訪問したのは学生のころの2012年だった。

 

大学の異文化セミナーみたいなもので、北京と大連に行った。

 

それ以来の訪中ということでワクワクしていた。ツイッターの中国クラスタの方々のツイートを毎日見ていて、ぼくが日本で暮らしている間に中国の社会と経済はものすごいスピードで激変しているんだろうなと思っていた。

 

ぼくが初めて中国で訪れた深圳も今回行った上海も元々は寂れた寒村でしかなかったけれど、国の方策で経済としての整備が進められ、あっという間に近代都市に生まれ変わった。

 

そんな中国のダイナミックさ、スピード感がとても好きだ。細かいことは気にせず、とりあえず走り始めてやりながら修正を加えていく。

 

今回またそんな体験ができたらいいなと思って、できるだけ多くのものを吸収して帰ってきてやると決心していた。

 

フライト

中国大陸よりも台湾への渡航回数が多いぼくにとって、中国大陸へのフライトはやや高いように思える。今回はピーチで行くことにした。羽田からの深夜便。浦东空港に到着して朝から行動できるので、時間を有効に使えると思ったから。

 

2:50のフライトだったけれど、羽田空港への京急の終電がけっこう早く終わってしまうので、空港に着いてからはラウンジでゆっくりした。今の勤務先の会社に強制で作らされたコーポレートカードがあって、それを提示すると無料で入ることができた。とても静かでお酒も食べ物も自由に食べることができて、このカード持ってて初めて良かったと思えた。

 

上海到着

浦东空港へは5時ごろに着いた。上海市内へ繰り出すために交通カード(Suicaのようなもの)を買おうとしたが、ここで早速問題にブチ当たる。

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交通カードを買うのに現金が使えない。

なんてこった!これじゃあアリペイ開設するまで現金で切符を買わなきゃなんねーじゃん!そういえば朝ごはんを買うにもアリペイかざしてくるのが当たり前みたいな対応されるし、到着してそうそう電子決済の洗礼を受けた。なんて無力な日本人。

 

豫园にてパートナーと合流

浦东空港から地下鉄2号線でひたすら進み、南京东路で乗り換えて一駅で豫园(ユィユエン)という観光地に着く。ここで中国人のパートナーと合流する段取りだったが、駅を一歩出た瞬間、猛烈な暑さが襲ってきた。その日の上海市内の気温は39度。湿度も日本とさして変わらないのですごい暑さだ。メンズですら日傘をさしている。

パートナーと合流したあと、いま流行りのofoで街巡りをすることにした。

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アリペイをかざしてロック解除してレンタルできる自転車。乗り捨て可能なのが日本のレンタルバイクと違うところ。30分1元。安い。自転車使うと旅行の移動範囲が格段に広がるので中国滞在中は結構使わせてもらった。

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そのほか夜景スポットの外滩。夜にも来たけど本当にきれいだった。この界隈に立っている高層ビルはだいたい金融会社のビルだということが、上海がどういう街であるかを物語っているように思える。当方は高層ビルフェチでもあるので迷った末に金融センターに上った。上海タワーはこれよりさらに高かった。

 

杭州へ移動

1日目の宿泊先を杭州で予約していたこともあって、18時には虹桥駅から新幹線で移動。300キロ前後で運行しており、1時間ほどで杭州へ到着。車内は振動もほとんどなくとても快適だった。

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杭州に到着後は、ofoを使ってそぐそばにある西湖へ。西湖は杭州市内にある世界遺産にも登録された瀟洒な湖だ。徹底的に近代化した上海とはまた違った魅力があってぼくはこちらの方が性分に合っている気がする。この日は湖でイルミネーションのパフォーマンスがあって多くの人で賑わっていた。

杭州は近年、都会生活に疲れた人が多いのか、杭州市の生活環境は整ってきたためか人口の流入が極めて多い。その影響もあって地価も急激に上昇しているそうだ。

 

後編へ続く。

【今更】SIMスマホすげーってなった話

「百聞は一見に如かず」ということわざがありますね。

 

手垢のついた言葉ですが、 ネットでいくら調べてみるよりも実際現場に

足を運んで自分の目で見てみると驚くほど理解が進むという体験が ありました。

SIMフリースマホというものに今までコスト面でのメリットがあ ることは分かってはいても

なかなか踏み出すことができないでいました。 業者が群雄割拠の状態でありどれを選んでいいか

分からないからでした。またSIMフリーで使用できるスマホ自体 にもいい評判を聞きませんでした。

 

以前楽天モバイルで検討はしましたが、端末がすぐに故障する・ カスタマーサービスの対応は悪い

といったことをネットで見てしまい、当時は見送りになりました。

 

そしてまたやっぱり価格は魅力的だよねと思い直すに至って、 今度はアキバのヨドバシへ来ていました。

 

ネット通販が便利便利と杓子定規にもてはやされていますが、 今日実際に店舗に来てよかったと思ったのは

 

・通話料+通信費込みのトータルコストが明らかになったこと

WIMAXのようなモバイルルーターも用意していること( 使用制限なし)

・主要SNSのほかWechatのデータ通信もノーカウント

・各機種でいろんな国で使用できる帯域を教えてもらえたこと

これは店舗に分かりやすく明示されていてよかったですね。 二年目以降は値上がりするのはYモバイルと同じ手口

でしたが。しかし「値上がりする」と言う代わりに「 割引が終了する」という表現は絶妙なレトリックですね。

 

これ考えた人アタマいいですね。

 

SIMフリーと合わせてモバイルルーター導入して家のネットと も統合したいんですけど」と言うと、「ウチで用意

できますよ」と。ルーター(帯域制限なしの太っ腹仕様) まで用意しているとはさすがです。WIMAXなら3日で

10GB超えると制限食らいますからね。(そんな使わないけど)

 

3つ目と4つ目は正直ノーマークでした。

Wechat、 仕事でバリバリ使います。 プライベートでも中国語の勉強がてらけっこう

見ますからね。

 

まあルーター導入すればこのメリットはなくなるんですけどね。 日本の主要SNSもしっかり対応

されてるので(LINEやFB、インスタ等)、 となるとデータ通信はほぼブラウジングやアプリのアプデになるで しょうね。

 

店舗に行ってみて一番よかったと思えるのが、たくさんあるSIM フリー端末の中から、渡航先で使用できる通信会社と

その帯域を確認してもらえたことです。 ただ単に安いものを買って、 中国でどの通信会社もサポートしていないので

SIMカード使えませんだと話にならないですからね。 ちなみに台湾企業であるASUSのZenfone3は中華圏では ほぼオールラウンドに

対応していました。HUAWEIが中国本土において対応バンドが ASUSより少なかったのは意外でした。

 

上記の情報を調べるのであればWillmyphoneworkと いうウェブサイトにアクセスすることで確認することが可能です。

 

興味のある方はご参考までリンクを置いておきます。 ご活用下さい。すでにご存じだった方はご容赦下さい。

 

中国仕入れ始めるってよ。

どーも。 最近ブログ更新についてのモチベーションが上がってきています。

昔からうっすらと自覚はありましたが、 考えるより先に体が動いてしまうタチで、 これおもしろいなと思ったことは片っ端から節操なくトライしてい きます。

このごろ新しいことにどんどんと挑戦しているので、 備忘録がてら文字にして残しておきたいと思い、 書くことがたくさん出てきます。

そんなこんなで最近仕事の関係でタオバオで、 中国から商品を買う機会がありアクセスが増えています。 タオバオとは中国のCtoC(消費者から消費者)の

ネット通販モールのことです。 アリババが運営していると言えばイメージはつくでしょうか。

以前までは中国の銀行口座を開設しなければ購入することができな かったのですが、 今となってはその状態は改善されクレジットカードがあれば買い物 が

できるようになっています。ただし配送の問題はまだあります。 私の買っている商品を扱うお店は海外発送に対応していないことが 多く、日本への配送は

承っていないと言われるケースがほとんどです。 タオバオに出店しているのは中国人なので、 チャットで質問する時も中国語で話しかけるのですが、

中国人と直接商売のやりとりをすると中国語が磨かれますね。 辞書を引き引き、つたない中国語でやりとりしています。 本当に生きた中国語を実際に

使いながら学べるので、 語学の一番の上達方法はやはり実践で使うことに他ならないのだな と痛感した次第です。

 

そこでせっかくタオバオでアカウントを作ったのだし、 将来輸出する時(本当にあるかは分からない) に備えて銀行口座も作っておくかと思い調べました。

すると、昨今中国で流行りのAlipayやWechatpay( スマホQRコードでの決済システム) のアカウントを作成するにも中国の銀行の口座を紐付ける必要

があるということが分かりました。

電子決済はいまや中国の飲食店・買物・カーシェア・ 公共交通機関などで幅広く普及していて、 杭州武漢などは浸透率が高くキャッシュレス社会となっています 。

中国で滞在するには現金ではむしろ不便かもしれません。 嘘か本当かは分かりませんが、 ツイッターではお賽銭や結婚式の祝儀まで電子決済で支払っている なんて話

も聞きます。良くも悪くも中国らしくて私は好きです。 中国へ輸出していくならどのみち将来必要になるのだし、 この際電子決済のアカウントも取っておくか

ということで、銀行口座開設のためだけに中国(上海) へ行くことになりました。 学生時代によく中国には旅行で行っていた経験から、 中国へのチケットはなぜか

安くはありません。 むしろ上海より距離的には遠いはずの台湾やタイ( ピーク期外せば)の方が安く行けた記憶があります。

スカイスキャナーでいろんな航空会社をあたって探しましたが、 往復合計で35,000円ほどになります。台北桃園着なら1万円 台で買えますよね。なんなら羽田-関空

往復(ANA)でこれくらいのお金が飛んでしまいます。 どうかしてるぜ。

 

中国ECについてはあーそんなことも起こってるんだ程度のスタン スでしたが、今年の初めに会社のツテで中国への越境EC( 日本の商品をネット通販で中国へ売ること)

のセミナーに参加させていただいたことから興味を持ち始めました 。東日本大震災以降、 日本の食品などは敬遠されている傾向がありますが、 化粧品や日用品

(紙おむつ)、美容機器などで高い人気を得ています。そして、 中国でのマーケティングではKOL(Key Opinion Leader、ネットで影響力のある人、网红とも)

と呼ばれる人たちの「口コミ」 が売上の命運を握っているということが目から鱗が落ちる思いでし た。日本ではそれは「ステルスマーケティングステマ)」 と呼ばれ

あまり歓迎されません。 以前にも数多の芸能人がネットで叩かれていますからね。中国越境 ECで成功を収めている日本企業はこのKOLに対して日本や中国 で体験会を

開き、広く意見を募ることで評判を拡散していきました。 今後はこの越境ECで売り上げを拡大している企業が「越境EC銘 柄」として株価が上がっていくと思われます。

近年はインバウンドの爆買いが影をひそめていますが、 以前の旅行で欲しいものはある程度揃って今度はモノからコト消費 に来てくれているのに、日用品などはよっこらしょと

重たい思いをして持ち帰るよりも帰国してから買いたいだろうとい う中国の消費者の気持ちは変わるので、 そりゃ当然だろうと思いです。むしろぼくからすれば、店頭で

中国語で対応する必要が減り、 ネットでの販促に注力すれば売上を伸ばせるようになるので、 むしろインバウンドで稼いでいた企業には追い風なのではと考えて います。

 

中国への輸出する商材については今後検討していく予定であります が、輸出を始めるに際して直近のハードルとして「 中国へ渡航して現地の銀行口座を開設する」ということ

が挙げられますが、その次には販促活動をどうするか、 デリバリー(配送)の時間は大丈夫かということですね。 注文してからあまりに遅いと評判が下がります。

以前NHKスペシャルで中国のネット通販に深く切り込んでいまし たが、中国のネット通販では消費者からの評判が命だそうです。 良い評判が付けば出品できる数量も増えるし、

一定以上の評判がなければ買わないという消費者もいて、 値引きをする見返りに良い評判を付けてもらう商売のやり方も同番 組では紹介されていました。

どんどん市場規模が拡大している中国のネット通販市場ですが、 新規参入者も多く、競争が激化しています。 夢破れて廃業に追い込まれる人もいます。あたかもバブルの

ような状態で浮かれているのかと思いきや、 暗い部分の印象も大きかったです。 光あるところには影もまた存在するということでしょうか。

 

まだ先週思い付きで開始した段階ですので、 進捗があり次第状況をアップデートしていきたいと思います。

 

To be continued.

 

【読後感想】あきらとアキラ【池井戸潤】

 

アキラとあきら (徳間文庫)

アキラとあきら (徳間文庫)

 

 

 

アキラとあきら (徳間文庫)

アキラとあきら (徳間文庫)

 

 池井戸潤さんの作品は好きだ。学生時代に「オレたちバブル入行組」で初めて池井戸作品に出会って以来、10作以上は読んでいる。

 

池井戸作品の特徴といえば、

・序盤から必ず絶望的な状況に追い込まれる主人公

・しかしそれにもめげず仲間たちと結束して最後にはひっくり返してしまう勧善懲悪のストーリー構成

・悪い奴らの中にも自分たちのやっていることに対して迷いがあり、主人公の人柄に心打たれて仲間に入る

などが多くの作品に共通する。

 

また、著者が作家になる以前はメガバンクで勤務していたこともあって、銀行がよく登場する。

もともと銀行のことを隅々まで知り尽くしているだけあって、銀行という組織の悪い側面がとてもよく描写されている。

 

「銀行は晴れの日に傘を貸し、雨の日に取り上げるビジネス」というセリフはディテールを細かく変えてはあるが、多くの作品に登場する。(そのため、銀行はたいてい悪役として出てくるが、ときたま悪役だとしてもかわいそうに思うくらいこき下ろされているときもある。。)

 

さて、本題に入ろう。

 

こちらはそんな池井戸作品の最新作。ぼくは持ち物の削減を進める一環で、本はなるべくキンドルで買うようにしている。

 

この作品、町工場の息子と大手海運会社の御曹司と、対照的な境遇で生まれ育ってきた同い年のふたりの物語なので、題名がそのまま内容を表しているとも言える。

 

序盤では零細企業の息子・瑛(あきら)と、東海郵船の御曹司・彬(あきら)の物語は個別に進んで行く。

 

父親の工場が倒産し、借金取りに追われ転校せざるを得ない苦難の人生を歩む瑛と、東海郵船という大手企業の社長の息子という階堂彬はまるで正反対の人物として描かれている。

 

ぼくは主人公の瑛でなく、むしろ階堂彬の方に共感するところが多かった。

 

東海郵船ほどの企業ではもちろんないが、ぼく自身も中小企業の経営者を父に持っており、小さい頃から将来的には会社を継ぐようにとなにかにつけて言われて育った。

 

子供ながらに周りの友達の家庭よりは裕福な生活ができていたと思ってはいたが、父の経営する会社に入ろうとはまったく思えなかった。その理由は

・朝7時に家を出て、夜11時ごろに帰ってくる生活の繰り返し

・平日だけでなく土曜も当たり前のように仕事

・本人は仕事の虫のためそれを当たり前だと思っている

というように、ハードワークな父が理解できなかったことが大きい。あまりにワーカホリックな父のため、一緒に遊んだ記憶もあまり残っていない。

 

まだまだ書けそうだが、いよいよ本格的に脱線してしまうので本題に戻るが

 

階堂彬も、社長を務める父とそれぞれグループ会社のトップである二人の弟との諍いを間近で見ていて会社を継ぐことに嫌気が差していた。

 

その後の展開は実際に読んでもらえればと思うのだけれど、個人的な感想を言うと、瑛と彬が交わる場面はそんなになかったような気がする。

 

クライマックスでは傾いた会社と、それに融資を通すべく稟議に奔走するバンカーという協力関係はできていたが、もっとガッツリ(敵同士としてとか)やりあうのかと思っていたので、そこは少し残念だった。

 

この階堂家の登場人物から学べるのは、変なプライドというものが如何に適切な意思決定を妨げるかということ。

 

負けたくない、自分のことを認めさせたい、負けたということを認めたくないという気持ちが強すぎて、空回りしてしまう。

 

兄と比べられ続ける人生で見返してやる機会を伺っていた弟龍馬、自らの失策の穴埋めのために未熟な竜馬を担ぎ出し、結果的に潰してしまった叔父たち。

 

負けず嫌いは経営者に必要な資質ではあるけれども、同族会社ということで抑制もまったく効かなかったという点が怖いところでもある。

 

ちなみに野暮な疑問だが、物語の最後に瑛が高校のときに転校してしまった亜衣と結婚して子供までできてたんだけど、どんな経緯があったんだろうね。

 

まあ細かいことはいいか。

 

終わり

ディカプリオの新たな魅力に気づくアフリカが舞台の「ブラッドダイヤモンド」

www.youtube.com

 

別に特段新しい映画でもないのだけれど。。2006年公開の映画。

 

この前友達に教えてもらった映画。この時はちょうど、タンザニアでの中古自動車販売やケニアでのサイザル麻などいろいろと調べていて、アフリカに対する興味が高まっていた。

 

豊富な天然資源が眠っており、人口の爆発的な伸びが期待され、最後のフロンティアとも言われるアフリカ大陸。明るい見通しがなされる一方で、その天然資源をめぐって繰り返される内戦、歴史的に欧州諸国から搾取、蹂躙されてきた負の一面も持つ。

 

高校や大学で通りいっぺんのことは勉強してきたつもりだったけれど、この映画を見るとそれはまだまだ表面的な理解でしかないと思い知らされる。

 

この映画で主人公を務めるディカプリオは、ぼくがこれまで見てきた「ウルフオブウォール・ストリート」や「華麗なるギャツビー」などキレイめな(コカインをキメて職場でセックスするのはキレイめとは言えないか)役どころのイメージとは異なる。元傭兵でダイヤモンドの密輸業者という、リアリストでダーティなイメージと言える。

 

こんな、本来悪役で登場させるのが筋であろう役をディカプリオに主役としてやらせていたことで、物語の序盤ではまったく感情移入ができなかった。むしろ、息子を救うため自らも危険に晒すことも厭わない助演のソロモンの方が主人公に向いているのではと思った。

 

ソロモンや物語の紅一点のマディーでさえも利用しようとしているところから印象が変わったのは、コッツィ大佐のキャンプでこれから先、ダイヤを取り戻しに行く危険な道中にマディを巻き込まず安全に帰れる飛行機に乗れるようにしてあげたところ。

 

マディも泣く泣く了承して、電話番号を渡し再会を誓う。

 

そして、コッツィ大佐を倒して脱出の飛行機のところまでもう少しというところでダニー自身も被弾していたため動けなくなり万事休す。命がけで手に入れた巨大カラットのダイヤ原石をソロモンに託す。

 

序盤ではマディもソロモンも利用しようという考えしかなく、被弾さえしていなければソロモンも最後に出し抜いていたであろうが、自分を犠牲にしてソロモンとその息子ディアを逃す。最後にエエ奴になりやがったな!と。思わずここは目頭がジーンとなった。

 

映画のエピローグに、今は平和になってはいるが依然としてアフリカには20万人の少年兵がいることもまた事実で今もなお戦っているということだった。

 

我々人類の祖先が誕生した神秘的なアフリカで、豊富な天然資源に恵まれながら発展することができずにいる。むしろ今の先進国を見てみると資源に恵まれているからこそしがらみが発生し経済成長の足かせとなってしまうのかもしれない。

 

観終わったあとにこの映画のキャッチコピーを知った。

「自由」「家族」「真実」彼らはダイヤにそれぞれ違う輝きを見た。

 

ダイヤの密輸から足を洗いアフリカを脱出したいダニー、家族を取り戻したいがために協力するソロモン、紛争ダイヤの真実を解き明かしたいマディ。

 

まさにこのフレーズがこの映画の中で、異なる目的を持ちながら図らずも同じダイヤを巡ってこの三人が交錯することになる物語の核心が含まれていた。このキャッチコピーつけた人って天才的だなあと思わずにはいられなかった。