かもがわ総研

ベトナムでもがく中間管理職です。営業、マーケ、法務、採用なんでもやってます。

中国企業見てたら優秀な人材取るにはやっぱり金やなと思った話

最近日本でも中国企業の日本法人の求人をちらほら見るようになっています。

 

2017年にファーウェイの日本法人が、新卒の初任給40万円出すと話題になりました。ツイッター界隈では驚きを持って報じられ、普通に就職したいというコメントが目立ちました。

news.careerconnection.jp

とはいえ、初任給が40万というのは中国では特別高いわけでもないようです。ファーウェイでは平均年収は1170万円ほどあるらしいです。賞与を考慮しなければ月収40万は年収500万ほどですからね。

www.businessinsider.jp

求人を見ていると、ファーウェイの他にも日本市場を拡大するため採用をしている中国企業をよく見かけるようになりました。業種としてはやっぱりIT系がダントツで多いですね。

中国のIT業界というのは生き馬の目を抜く世界なので、日々熾烈な競争に晒されているので、これに勝ち抜くためにはより優れた人材を採用して、業績を伸ばしていかなければならないというのはわかります。

先月ぼくは杭州を訪れ、近くに住んでいる中国人の友人によると、グループ会社であるアリババ・タオバオも同じような感じだと言っていました。

他にもTikTokを展開するBytedance、ウィーチャットを展開するテンセント、インターネット検索のバイドゥ、あとスマホゲームを日本語へローカライズする企業(名前は忘れました)、動画サービスのビリビリ(MAX年収3000万!)など今をときめくIT企業が並んでいますが、日本市場での採用は簡単にはいかないようです。

news.biglobe.ne.jp

先月ダイヤモンドで谷崎光さんが書いた記事が面白かったのですが(今はなぜか消されているようです)、

中国の新興スマホメーカーであるオッポは日本市場を攻略するためにエース級の人材を日本法人社長に据えて進出してきましたが、人材の採用に苦心しているようでした。

おもしろいなと思ったのは、オファーする年収は上限は定めていないと言うにも関わらず、彼らの希望を満たす人材になかなか出会えないため採用ができていないということ。それだけ採用のレベルが上がっているんですね。

確かに日本人のエンジニアで中国語もできる人って出会ったことがありません。

でもこれからは日本企業になんか見向きもせず、中国企業に就職する人は増えていくんだろうなって思います。やっぱり良い人材の対価って、お金で評価されるべきだと思うので。

イケイケドンドンの中国企業と、ジリ貧の日本企業の差はますます広がってしまいそうですね。