かもがわ総研

ベトナムでもがく中間管理職です。営業、マーケ、法務、採用なんでもやってます。

スマートなベンチャー企業でも古い人間の居場所はあるんだなという話

前回の記事はこちら

kamogawaudrbrdg.hatenablog.com

異業種交流会に参加してきて、参加者にはあまりおもしろい人はいなかった一方で、

年収1000万円超えていてもそんなに大したことないんやなーということや、人材紹介ビジネスって意外と儲かるんやなーといった気づきがありましたというあらすじです。

 

参加者は大したことないと言いましたが、実は面白い人がいたので、訂正します。笑

 

その人はあるSaaSベンチャー企業のマネージャーでした。最近流行っていますよね、SaaS

 

事務方が大変な思いをしている確定申告や経理処理、給与計算を効率化してくれるSaaS働き方改革の急先鋒とも言える存在で、

個人事業主や企業で働く人を強力にサポートしてくれます。

 

そのマネージャーの方は、リクルーティングが目的で来られているとのことでした。

会社の業績拡大に伴い、幅広い分野で人員を募集しているということで、景気の良い話です。

 

ぼくがおもしろいと思ったのは、そのマネージャーがベンチャー企業の人間にしてはオールドエコノミー型の人間だなと思ったことです(失礼)。

あまりたくさんのベンチャーで働く人にあったことがあるわけではありませんが、ベンチャーで働いている人のイメージというと、

・内向的なので自分の時間を大切にする

・非体育会系

・お酒は飲まない(飲めない)

・タバコも吸わない

・適度に運動する

・ブランド品にはあまり興味ない

という感じで、要は飲み会に積極的に顔を出すような社交的な感じが意外だったということがあります。

そのことを本人に言ってみたところ(失礼x2回目)、実際その通りで技術勉強会などは別として、異業種交流会に行ってみるような人は多くないそうです。

曰く多くの人がスマートな感じで、彼自身はそのような人間ではないことを自覚しているようです。

でもそれは裏を返すと、ベンチャー企業では寝技(異業種交流会などでコネを作って営業や採用をするといった泥臭い仕事)を使える人は多くないということなので、

オールドエコノミー側の人間でプログラムやエンジニアリングのバックボーンがない人間でも、寝技師としての役どころはあるんだそうです。

社会を変えるようなインパクトを与えるためには、やはり個人向けよりも大きな企業向けで採用されないといけないので、

大企業に入り込んでいくためには必ずしもスマートなやり方だけでは通用しないという知見を得ました。

 

ちなみにリクルーティングでどんな人を探しているんですか?と聞いてみたところ、

会社の理念に共感してくれるところをもっとも重視するとのことです。

それはどうしてですか?とぼくは重ねて訊いてみました。

「スピーディにビジネスを展開していくためには、社員が自律的に動く必要があり、そして、社長の思いを言葉にした理念を社員がしっかり理解・共有していれば、いちいち判断を仰ぐ必要がないから」というものでした。

とても理にかなっていて納得できました。会社のHPを見ると理念はとても具体化されたものになっていて、

ここまで落とし込めば社員もとっさの状況でも自らの判断で進めていけそうだなと思いました。

いい話を聞かせてもらったので、ここの会社のアピールもできたらと思いますが、

福利厚生すごいです。フレックス勤務とか、タバコ吸わない手当、お昼寝推奨、書籍購入補助などオールドエコノミーの大企業ではなかなか見られません。

ここまで書くと、もうほぼ分かる方は分かると思いますが一応伏せておきます。笑