かもがわ総研

ベトナムでもがく中間管理職です。営業、マーケ、法務、採用なんでもやってます。

人は何をきっかけに変わるかということについて

久しぶりにある友達に会ったときの話。 日曜になぜか品川で落ち合うことになった。 ビジネス街でどこかよさそうなところは空いてるかなと焦ったが、 高輪口側のホテル品川グースの3FにGARDEN CAFE with TERRACE BARがあって助かった。

ガーデンカフェ ウィズ テラスバー
050-5869-4005
東京都港区高輪3-13-3 シナガワグース 3F
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13124259/

日曜の夕方なら全く待たずに入れる。

 

彼女は旧帝大出身、 今はある大手メーカーに勤めるエリートサラリーマンだ。 しかしここまでの道のりは決して平坦ではなかった。 ぼくが彼女に出会ったのは社会人になってからだったが、 そこから会社の経営難、パワハラ・セクハラ・モラハラの三重苦( からの休職)、祖母の死、東京への異動などがあり、 激動の人生を歩んでいた。

 

彼女の第一印象は、従順な羊のようだった。 大企業に勤めているという先入観もあったかもしれないが、 長いものに巻かれ、ことなかれ主義の人間に見えたが、 上記の経験を経て彼女はスタートアップへのジョインを決めたようだった。

 

ぼくは一瞬耳を疑った。失礼なのは承知だが、 彼女のような人間が給与も下がる、 福利厚生もないスタートアップへ転職するのは何一つメリットがな いかのように思えた。彼女は「 自分のやりたいことをやれる環境がある」「 自分の人生後悔したくない」と言った。

 

そう力強く言った彼女の姿にぼくは感銘を受けた。見た目は変わらないが、 中身はまるで別人のようだ。

 

成功した人には得てして「 ターニングポイント」というものがある。 それがどのタイミングでどのように影響を及ぼしたのかは、 誰であれぼくはとても興味があるので、 経営者や政治家の伝記などをよく読む。

 

例えば楽天三木谷社長は、1995年の阪神淡路大震災で家族を 亡くしたことが転機となり、起業を決意したとされる。 そこからコンサルティング会社を興しその利益を元手に楽天の前身 を創業している。

 

彼女も、 祖母を亡くしたことで人間は驚くほど簡単に死ぬということ、 こんなにあっけなく死んでしまうならもっと自分の願望ベースで動 いてもいいのでは?と考え方が変わったそう。 我慢した先には何もないし、 結局自分の人生の責任は自分がケツを拭かなければならない。 近しい人の死は良きにつけ悪きにつけ大きな影響を与えるものだと 知った。

 

ぼくは個人的にはスタートアップは、 入るものではなく自分で始めるものだと思っているので、 彼女に感化されてぼくもやろうという気はないが、 少なくとも彼女のポジティブな変化とその物語に掛け値なしに感動 した。 これからも変わらずに彼女の成功を陰ながら応援したいと思っている。