かもがわ総研

ベトナムでもがく中間管理職です。営業、マーケ、法務、採用なんでもやってます。

女性にとって営業が難しい理由

はじめに断って置きたいんですが、わたしは女性が嫌いがわけではありません。

工業系メーカーで中間管理職としてある程度の人数の部下をマネジメントしている立場であり、

事務系の職種のほとんどが女性が占めるというベトナムのホワイトカラーの特殊性と接してみて、

感じることを書いてみたいと思います。

 

・業界のことに興味を持ってもらうことが難しい

外国語大学で英語を勉強した人とか、貿易大学で経済を勉強した人とかが多い弊社ですが、日本の大学でもそうであるように、ベトナムでもそうして学んだことは十中八九役に立ちません。

むしろ会社に入った後にどれくらい早くキャッチアップしていけるかが勝負だと思います。

日本人なら、世界に冠たる企業がたくさんありますので、就活時や転職時にある程度広く業界を見ることでこんな企業があるということや、こんな技術があるということはなんとなく知ることができます。

翻ってベトナムではそのような機会がありません。バイクに乗る人が多いのでホンダやヤマハのバイクに詳しい人はいるかもしれませんが、

自動車業界について、完成車メーカーではこんなプレーヤーがいて、部品メーカーではこんな企業があって、それぞれこんなグループを形成していますなんてことを日本人と普通に話せる人はほとんどいません。

二十代前半の若い女の子ならなおさらです。彼女たちが興味があるのは、彼氏の話とおいしい食べ物のことくらいです。

 

・調整能力に乏しい

以前もブログで述べたことがあるのですが、ベトナム人は少し先を見通して物事を考えるとか、少し引いて鳥の目で考えるということが苦手な傾向があるように感じます。

具体的には、下期から新規プロジェクトが始まる見込みだから値引きしてもまだ予算は達成可能だとか、(試算の段階で)他の現法ではもっと安い価格で出しているからまだ下げられるなとか、インコタームズを変えて値下げの代わりにしようとか、

営業としての打ち手はいくらでもありますが、顧客に急かされたり、目の前に受注がチラつくとあっさりと楽なほうへ流れてしまう傾向があります。

 

・怒鳴られたら簡単に折れる

先日ローカルが台湾の顧客を訪問したとき、台湾人のマネージャーに怒鳴られてしまい怖いのでもういきたくないと泣きを入れてきたのでピンチヒッターで訪問することになりました。

まあ案の定というか、怒鳴るとか机をバンバン叩いて返事を迫るとかは彼らのビジネスでは日常です。ローカルの女の子はお隣の国の人が演技で怒鳴っているということがわかっていませんでした。

怒鳴ったりというのは彼らの手札の一枚に過ぎません。怒鳴るだけでサプライヤーから良い返事をもらえるのなら当たり前に怒鳴りますし、今後もずっと怒鳴られます。

このケースではお隣の国の人の国民性を知らなかったというのが原因ですが、ベトナム人のクレイジーな客に同じことをされても、果敢に立ち向かわなければなりません。

ビジネスはマイルドな形態の戦争なので。