人も街も常に変化し続けるもの
題名に書いてしまうと本当に短い旅程組んでしまったなーと後悔してます。
中国杭州→マレーシアKL→ベトナムホーチミンのルートでぐるっと回ってきました。
杭州には中国銀行の口座の復活のため、KLは先乗りしている友人との合流のため、ホーチミンは個人的にずっと行ってみたかった土地のためという理由です。
回ってきましたといっても、今はまだホーチミンにいるんですけどね。今日深夜の便で帰国します。
こんな短い日程でなんで行こうと思ったんや。。と自分でも感じているところですが、やっぱり行きたいと思ったその時に行かなければという思いが勝ちました。鉄は熱いうちに打て、善は急げとも言えます。
今回の旅行のトップバッターで訪れた杭州は2回目になります。2年前の夏にも来たことがあり、41度の灼熱の炎天下の中をofoと滴滴出行で銀行口座開設(支店によってビザなしの外国人は開設できるかが異なるので)のため走り回っていました。
今となってはどうでしょうか。シェアバイクのofoはモバイクとの競争で疲弊し、杭州の街中では見る影もなくなりました。そして浦東空港から虹橋空港へ向かう連絡バスの中にはたくさんのアフリカ人たちの姿。僕の隣もアフリカ人女性。これも2年前には見られなかった景色だと思います。
平家物語の諸行無常、この世の全てのものは絶えず変化していくものですが、中国においてはこの変化がことさらスピードが速いように感じます。行きたいと思った時に行かないと、次に行った時その街は自分が行きたかった街のままでいてくれるでしょうか。
星野博美さんが書いた「転がる香港に苔は生えない」という小説があります。「転がる岩に苔は生えない」ということわざをもじったものだと思いますが、1997年にイギリスから中国に香港が返還される前後に留学していた著者の経験を瑞々しい筆致で綴った作品です。
言うまでもなく返還前の香港には誰も戻ることはできません。時計の針はロレックスでも戻すことは叶いません。97年と言うと僕はまだ物心ついていなかった年齢でしたが、この小説を読んでからは、もしもっと早く生まれていたならと思わずにいられません。
思いったが吉日、すぐに行動するのがいいみたいです。