かもがわ総研

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京都にシェアサイクルができてた話

先日京都へ行ってきたときに、 三条京阪駅ヨコにシェアサイクルのスタンドを見かけた。

 

pippa.co.jp

 

シェアサイクルというと懐かしい思いがする。数年前まで中国で爆発的な人気があり、 大手企業から出資を受けた新興企業二社が激しいシェア争いをして いた。

 

www.businessinsider.jp

 

二年前にぼくが中国へ銀行口座を開設しにいったときは赤色のモバイクと黄色のofoの自転車が街中のそこかしこに溢れていた。

スマホで支払い、開錠して、乗り捨てを繰り返して41度の灼熱の 日中で銀行の支店を求めて走り回っていたのはいい思い出。

 

中国では早くもブームは過ぎつつあるけれど、ついに日本でもシェアサイクルの会社が出てきたんだなと嬉しかった。運営会社はオーシャンブルースマートという会社で日本の会社だった。

 

小竹社長は高校で上海に、大学時代にアメリカに中学していてそこでの経験が考え方に影響を与えたとのこと。大学卒業後二社目で父親が社長を務める会社で勤務している。

父親の会社というのが、カイホウジャパンという車載機器の卸売業。今の社長は中国人みたい。

親が経営者だから小竹社長も起業を考えていたのかな。蛙の子は蛙ということか。

 

ぶっちゃけシェアサイクルは中国の後追いになってしまっていて、二番煎じの感が否めないけれど、京都にはシェアサイクルが受け入れられやすい市場環境はあると思っている。

 

京都は日本全国の都市の中でも訪日観光客の増加の恩恵を最も享受している部類に入るが、観光客の増加にインフラ整備が追いついていない。

市民の足である市バスなんかは観光客と住民で取り合いになっているくらいだ。

また目抜き通りである四条通では1車線を削って歩行者用の通路にしてしまったので、 四条河原町付近での車移動は絶望的な状態だ。

新幹線の時間が迫ってきたからと言ってタクシーに乗れば余計に間に合わないのだ。

地下鉄が混雑しているのは言うまでもない。

 

シェアサイクルはここにチャンスがあると思っている。公共交通機関がアテにならないので代替手段としてすんなりと受け 入れられると思う。

京都は街全体が非常にコンパクトに設計されているのが特徴だ。

ぼくが学生だった頃も大学の授業、バイト、河原町での飲み会、大阪市内に出るための阪急とJRの駅も、 嵐山も清水寺もすべて自転車でアクセスできるのがとても便利だった。

金閣寺から四条河原町まで30分もかからない。バスだと45 分くらいかかるだろう。

 

公共交通機関での移動と異なり、自転車での移動は路線などにほとんど縛られないので、気の向くままに自由に色々な場所を訪れることができるのがメリットだ。

例えば市内にたくさんある寺社巡りをしたい場合や、 劇場版コナンの聖地巡礼をしたい場合など、行くべきところが散らばっている場合は自転車での移動が便利だろうと思う。

反対に貴船神社流しそうめんを食べる、 比叡山延暦寺へ初詣に行く、下賀茂神社の古本市に行く、 河原町でお買い物などはじめから目的が決まっているなら市バスや電車で全然かまわないと思う。

 

シェアサイクルが普及すれば、 間違いなく地下鉄の混雑や道路の渋滞は緩和する。

デメリットは雨の日に弱いことと、 京都市内は北に行くにつれて緩やかな上りの地形になっていることくらいか。傘用のグリップや電動アシストの自転車もあればウケると思う。

 

LINE Payとか決済手段をたくさん用意してるのはとてもいいことなので、

あとPIPPAの運営会社さんに一点提案したいのは、一人が多人数分の決済をできるようにしてもらえたらもっと便利になると思う。

利用者が一人一人アプリをDLするのは面倒だし、システム的にも実装するのは簡単でないことはぼんやり想像はつくけれど、

今から普及させていこうとするときに「 おれが支払いしとくからみんなは乗るだけでいいよ」 という使い方ができれば人気に火が付くかもしれない。