年収1000万円の人たちと交流してきて思ったこと
お世話になった人に誘われて異業種交流会に参加してきたけど、
— チャン・Kei (@keito_mrww) 2019年4月27日
1000万以上稼いでる大人でも酒でしかコミュニケーション取れないんだなということが唯一の学びでした。
社会人の駆け出しの頃からお世話になっている人からの熱心なお誘いがあったので、その人の顔を立てるという目的もあって、異業種交流会に参加してきました。
参加者は大企業の管理職やベンチャー企業のマネージャーなどいろいろいましたが、話によると参加者は概ね年収1000万円は超えているということでした。
商社志望の学生にしたアドバイス
ぼくを呼んだ目的はすぐにわかりました。参加者の中に商社志望の大学生もいて、彼らを呼んで来るための客寄せパンダとしての使い方があったようです。日頃の恩を返すことがぼくの目的なので、今回はピエロに徹して商社の話を話してあげました。
ぼくは中途で商社に入ったので、新卒で総合商社の面接を受けるとしたらどうするかということは考えたことはありませんでした。職務経歴がない状態で総合商社の志望動機をひねり出すのは至難の業に思えます。商社ってコングロマリットなので、どこの配属になるか入社して見るまで自分のキャリアが分からないので。
総合商社に一番多い学歴が早慶旧帝の体育会系ですが、最近の新入社員を見ていると、理系の比率が顕著に高くなっています。商社マンでも技術の知識は必須になってきているのだなとぼくも肌で感じます。
ぼくが出会ってきた商社マンで共通項を敢えて挙げるとすれば、人間的に面白い人が多かったなあと思います(営業限定)。
パキスタンで日本人で初めて盲腸手術を受けた人とか、中国のKTVへ行くと必ず内モンゴルのブスに好かれてしまう人とか、お客さんと会食でチャミスルを飲みすぎて一緒に山手線を一周して終電を逃してしまった人とかいろいろいます。
自分の失敗談をうまいこと笑い話に変えたり、お客さんとの思い出話にしてちゃっかり絆を強くしてしまったりするのがうまい傾向があります。
今年の就活の面接は6月から解禁とぼくが現役のころよりも遅いので、まだまだ対策できるので、この話聞いた上で行きたいならどうぞとアドバイスしておきました。
結局稼いでいてもおっさんはおっさんでしかない
異業種交流会自体は(予想通り)おっさんたちがペコペコ頭を下げながらお酒を飲んでいるだけの空間でした。
ぼくがおもしろいと思う人間の基準が普通の人とズレていることは以前から認識していますが、とりわけぼくは置きに行く会話が苦手で蕁麻疹が出ます。
普通の人って自分がいかに普通であるかを語るんですけど、ぼくにとっては「それ意味ある?」となってしまうんですよね。
ユニークでおもしろいことをやっていることを堂々と話して、それでウマが合えばマニアックな話に持っていければいいんじゃない?と思うんですけどね。
裏を返せば、ふつうのおっさんでも学歴とか入った業界の相場で年収1000万は十分到達できるレベルなんだなと思いました。
本当にぶっちぎってトチ狂った人は数千万とか億とか稼いているんだなー。
ぼくが違和感を感じたこと
「とりあえず一杯」という文化は日本人に切っても切れないほどあまりに深く根ざしています。かくいうぼく自身もめちゃくちゃな飲み方をしてきたので、一緒にお酒を飲むことが交流の一助になることは否定しようがありません。
ぼくが嫌悪感を抱いてしまったのは、むしろ集まった人が本当に同じような人ばかりだったことです。
みんな一律に禿げあがって、メガネをかけて、小太りで、GWなのにスーツ着て、歯が浮くようなお世辞で謙遜し合って、当たり障りのない中身のない会話をして満足、って感じ。
もっと「え、なにその経歴wwヤバいww」ってなるような人と出会えればと思っていましたが、はたと気づきました。
そういうヤバい人は、そもそもこの場に呼ばれないということに。招待される時点でそういう異分子は排除されてしまうんですよね。
そんな角が取れた人間ばかりが集まった会で、どんな収穫があるのかと思ってしまいます。
とっても儲かる人材紹介ビジネス
あとはこの異業種交流会を主催していた方は、某大手小売企業から独立された人でした。人材紹介ビジネスで起業したそうです。
正直に言うと、組織のスケールメリットが競争力になる小売業でキャリアを積んだ人が一人になってできることなんてあるのかと思いましたが、
人材紹介ビジネスというのはなかなか旨味のあるビジネスらしいです。
リクナビや、DODA、ビズリーチなど知名度の高いサービスのほかにも、調べてみると有象無象の人材紹介の会社が本当にたくさんあり、競合がひしめくレッドオーシャン市場です。
ですが人材紹介というのは元手の掛からないビジネスなので、高価な初期投資などなしに始めることが可能です。
商社でもそうですが、人間関係というのはタダで売れるにもかからわず、極めて付加価値の高い商材です。
商社の若手は合コンにいつでも招集できる若い女の子をたくさんストックしているものです。そうして若手なりに発揮できる付加価値で役に立つことで、若手にとっては先輩たちからの覚えがめでたくなるというメリットがあります。
転職の時には、転職先に持っていける顧客があればそれだけオファー年収があがったりします。
エージェントサービスを使って入社した場合は、オファー年収の30%ほどが報酬としてエージェント会社に転がり込みます。
元手がいらない、利益率も高い、その上今の市場環境(富士通や三菱UFJ銀行がいらない人材を切りまくっている)を鑑みると、この先どんどん人材紹介サービスを使う人は増えていくと見られています。
一部の外資系起業は、そんなフィーを払うくらいなら従業員の紹介で入社すると、紹介者と入社した人にそれぞれ50万円ずつ払うところもあります。
いま有名になっている企業でも、元々は人材紹介が祖業になっているところもよく見られます。年収チャンネルの株本社長も元手がかからないビジネスで小さく初めて行くことをおすすめされています。
異業種交流会自体はあまり得るものはありませんでしたが、交流会を観察していて学びはあったのでよかったです。