かもがわ総研

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災害を避けるなら京都・奈良が最強な件

やはり今年も地震は来ました。

震源地は新潟県とはいえ、今回は津波も実際に発生しているようだったので、いやがおうにも緊張が高まりました。

地震は地球の岩盤のひずみが積み重なって起こるものなので、一度起きた場所ではしばらくは起こりません。それが日本で毎年異なる場所で地震が発生する要因です。

北陸地方での地震は2004年に発生した新潟中越地震以来で、その間日本各地で大小いろんな地震が起こってからの先日の地震なので一周回ってきた感があります。その点ウィキペディアに詳細にまとまっています。

ja.wikipedia.org

この年表を読んでいると、改めて日本という国は古来から災害という自然の脅威に直面してきたんだなあと思わずにはいられません。

こうした過酷な環境に適応するために日本の建築業界は「耐震」→「制震」→「免震」と技術を発展させてきました。そしてこれらの技術は同じく地震に悩まされているトルコなどの国へ提供されています。

それにしても日本の地震の多さは異常だとしか思えません。震度3くらいまでの地震ならあまりに日常化してしまって、それほど驚くこともなくなりました。外国人の取引先や友人と一緒にいるときに軽い地震に遭遇すると、「なんでおまえはそんな平然としていられるんだ!?」という顔で見られてしまいます。

地震は日本中で発生しており、起こったことがない場所を探す方が困難なくらいですが、比較的安全な場所がありました。

私が大学時代を過ごした「京都」です。京都は夏は非常に暑いし、冬は芯から冷えるほど寒いという難点はありますが、私が物心ついた21世紀になってからはまったくといっていいほど地震は起きていません。さらに京都の地震の歴史を遡ってみました。

最後に京都で発生した大規模な地震は1830年の京都地震でした。190年前になりますね。マグニチュード6.5だったので現代でも大きな規模の地震です。

さらに遡っていくとまだまだありますが、「京都市に直接影響を与えた地震」というフィルターをかけるとほぼ100年に一度くらいの頻度になっている模様です。

www.jishin.go.jp

また京都府と併せて地震が少ないイメージがあるのは奈良県です。

www.bosai311.com

奈良県での直近の大規模な地震というと、1944年の東南海地震になります。第二次大戦末期だったので、泣きっ面に蜂の状況だったんですね。。

その前が1854年の伊賀上野地震、さらにその前が1707年の宝永地震です。ほぼ100年周期ですね。

京都と奈良の共通点というと江戸以前の都であり、天皇が住んでおられたという点が挙げられますが、神通力のようなものを感じてしまいます。(知らんけど)

京都市であれば津波の心配もありません。奈良は言わずもがな内陸県ですし。昔の都を決めた人たちはそうしたリスクも織り込んでいたのでしょうか。

 

現在京都府は観光ホテルの建設ラッシュで大幅に客室数が増えている一方で、儲かるホテルに投資が集中しており、企業が入居するオフィスが供給されない状況になっており需給が逼迫しているようです。

www.nikkei.com

その一方で、伝統的な町家を持っている地主は固定資産税が払えなくなってきており、手放す人も多いようです。個人で住む用であればまだ比較的容易に手に入るのかもしれません。