魑魅魍魎!ヤフオクに一歩踏み入れたら早速ナイジェリア詐欺に引っかかりそうになった話
今更ながらヤフオクで初めて落札してみたんだけど、
— チャン・Kei (@keito_mrww) 2019年2月15日
送料が落札者負担かつ異様に高い、発送時期も未定ということを見落としてて、
安く仕入れたつもりが結局定価で買うより1500円も高くなったでござる。
ヤフオクが魑魅魍魎が蠢く場所だと知らなかったので、今回は入場料として甘んじて払ってやるよ
何か新しいことを始めることは、自分の知らない世界に踏み込むことだ。その世界で常識になっていることを知らないばかりに、予期しないトラブルに巻き込まれたり、思わぬ寄り道を余儀なくされることもある。
そういうときは、授業料もしくは入場料だと割り切ってしまいさっさと次に進んでいくしかないと思っている。どうせ避けられないことに悩んでいても仕方がない。
ヤフオクでアメリカ人から引き合いが入った時のワイ pic.twitter.com/BfzBGwnVKY
— チャン・Kei (@keito_mrww) 2019年2月16日
チャンスはピンチの後にやってくるってマクドのJKが言ってた通りの展開になったぜ。と、思ったら、
うまい話には気をつけなはれや。
— チャン・Kei (@keito_mrww) 2019年2月17日
グローバルで商売するってのは、生き馬の目を抜く世界。
中国人を説き伏せるのと休みたがるフランス人を急かすのは本当に至難。
そしておれはヤフオクで危うくナイジェリア詐欺に引っかかりそうになったw pic.twitter.com/R5ezyx1l0P
ピンチに次ぐピンチである。
グローバルビジネス(ヤフオク)というのはまことに魑魅魍魎が跋扈する世界である。
ナイジェリア詐欺というのは、「あなたの品物に興味があり、ナイジェリアに住む知人のために買いたい」と言って品物を送らせ、入金せずにトンズラするという詐欺である。
送り先がナイジェリアなので「ナイジェリア詐欺」と呼ばれているが、もっと何かほかにあるだろという感じがしないでもない。
ぼくの場合は、US在住の親がナイジェリアに住むいとこにプレゼントしたいということだった。いや新品買ったれよwとか、いやそっちで買って送ればいいやんw(出品していたものがBOSEのイヤフォンなのでわざわざ日本から買う意味がない)とか今思えばどの角度からでもツッコめる言い分だったのだが。
長らく塩漬けになっていたイヤフォンだったので、怪しいなと思いつつも売りたい気持ちが先行してしまい先方が送ってきたGメールアドレスに連絡してしまった。相手からの返信はすぐに飛んできた。メールを送った時間はアメリカ時間は真夜中なのにね。
このままやられっぱなしだとプライドが許さなかったので、詐欺だと気づいた後もあえて泳がせてみた。やつらの手口を晒しておくのでぼくのような被害者が出ないことを祈るばかりだ。
2回目の出品で上記のフル英語の連絡が飛んできた。ヤフオクって日本人以外もいるんだ?って感じだった。
US在住でぼくの出品していた商品をいとこのために買いたいとのこと。そしてヤフオク運営ではなく、Gメールのプライベートのアドレスに連絡くださいとのこと。
それにノコノコとつられて連絡したあとの返信が下記。
いとこはナイジェリアにいるとのこと。トータルコストとEMSのフレイとを教えてくださいと依頼。そして振込先情報を添えて返信を要求される。
いやいや、直でやりとりするんですかwヤフオク運営通してくださいよ。そしてこの後、ぼくに先に発送させてトンズラというシナリオなんだろう。
という至極当然のことを返信したところ、
クレカ持っていないとのこと。お宅の国ではカード決済できないと生活できないのでは?そういうわけで銀行送金を提案している。
もうここまでメール読んでたらわかると思うけど、メールの書き出しが毎回同じ。署名機能が何かでメール作成するたびに自動で打ち出していると思われる。
そりゃ世界中のいろんな人にたくさん送りつけるわけやからね。
仮に本当にクレカ持てないほどの貧困層だとしたら、ぼくのBOSEのイヤフォンなんか買おうと思うだろうか?そんなレイヤーに属する人がSWIFT CODEなんてものを知っているはずがあるだろうか?こんなクソご丁寧に箇条書きで提示してくるあたり、たくさん経験積まれてるんですね。なんの取引や。
銀行口座をヤフオクアカウントに登録したらええやんけ、とぼくは食い下がってみたが先方はあくまで送金で直でやりたい意向。やたらと急かしてくる。
そして、どうしたものかと一晩寝かせていると、プッシュのメールが。全部大文字になてて圧迫感が伝わってくるw
やっぱ難しいですわと回答すると、向こうも「Okay...」とだけ残してその後連絡が途絶えた。
このナイジェリア詐欺を調査している中で、ロケットニュースがナイジェリア詐欺についておもしろい記事を書いていた。
419Eaterというナイジェリア詐欺師たちを懲らしめる人たちのフォーラムがあるらしいwww草
彼らはメールのやりとりだけで、コンタクトを取ってきた詐欺師を信用させ、「●●してくれないと信用できない」や「●●してくれないとお金は払えない」などと、様々なことをリクエスト。基本的にバカ丸出な写真を送らせるのだが、それをネットに晒しあげて芸術性を競いあうのだ。
このサイト自体はすべて英語なので読める人は楽しんでほしいが、このロケットニュースの記事だけでもなかなか笑える。世界は広い。
今回の件で思ったのは、ナイジェリア詐欺は英語があまり普及していない日本ではさほほど被害はないらしいが、少なからず存在することは確かである。
日本語の情報サンプルが少ないのもヤフオクの参加者が英語が読めないことが最大の要因だと思っている。
となると、もっとも危険なのは中途半端に英語ができる人ということになる。相手の言っていることがまったくわからないならそもそも相手にしない。なまじ理解できてしまうことでズブズブとハマっていってしまうのだ。
とはいえ彼らには傾向みたいなものはある。高額な商品や電子製品をよく狙ってくるということだ。高額でないと詐欺をするインセンティブがないからだ。
具体的にはパソコン、カメラ、スマホ、ぼくの場合はノイズキャンセリング付きのイヤフォンだった。これらの商品を出品するときは英語での問い合わせには注意してもらいたい。
そもそも、海外発送をOFFにしておけばこんなめんどくさい問題に巻き込まれずに住むんだろうけど。