【海外で働く人用】自己紹介パワポを作っておくメリット
新しい組織で働くことは、けっこう気疲れするものです。
何もかもが新しいので徐々に慣れていかなければなりません。以前まで所属していた会社と全然異なるルールでも、現在の組織からすればそれが当たり前なのです。
新たにジョインする本人が精神的に疲れるのもそうですが、そのニューカマーを受け入れる既存のメンバーたちもまた気を遣います。
最初はどんな人なのか、見た目以上には分かりません。ジョインする前にマネージャーが軽く状況共有してくれるのかもしれませんが、末端までは届かないと思います。それどころか伝言ゲームが始まり、噂に尾ひれどこかろか翼まで生えてとんでもないイメージを持たれているかもしれません。
新たに入ってきた以上、自分を知ってもらうのはジョインする者の責任だと思いますが、メンバーの前で全員の視線を浴びながら自己紹介するのはことのほか難しいものです。緊張してしまって言おうと思っていたことが飛んでしまうこともあるでしょう。
なので私は前職で商社にいたとき、「これは使える!」と思ったワザがありました。総合商社の新入社員は入社までにみんな決まって自己紹介のパワーポイントを作ってきて会社のイントラネットにそれを上げます。自部署の人も他部署の人も、空いた時間にそれを見ることによって、「あ、こいつ帰国子女なのかー」とか「ラグビーやってたんだー」とか「慶応卒でクラブのバーテンダー?チャラw」とか論評するわけです。
まあそうすることによって「これだから平成生まれの学生気分の抜けてないやつらはよ」みたいなやっかみも生まれることは事実なのですが、しゃべりのスキルに関わらず、正確に自分のことを社内に知ってもらえるのはそれを補って余りあるメリットだと思います。
特に中途で入社する場合は、自分がどんなことをやってきた経験があってどんなことができるのか、英語話せるっていっても英語使ってどんな仕事してきたの?ということが分かれば既存の社員とも協業しやすくなると思うのです。
自己紹介パワポを作るのには、それほどわちゃわちゃ作り込む必要はありません。私の場合は表紙も含めて4ページの構成でした。
- 表紙:自分の顔写真つき(顔を覚えてもらう)
- 出身地の説明(どこから来たのか、その近くには有名な観光地や企業(ベトナムならトヨタやホンダ、国際空港の位置など)を付記する。)Google Mapsのスクショを活用したらすぐできる
- 自分の経歴(何の業界でどんな仕事をしてきたのか)
- 自分の趣味やローカルでやりたいことについて(ローカル料理たくさん食べてみたいです!とかベトナムならサッカー見に行きたいです!など有効。
で、最後にその国の言葉で「よろしくお願いいたします!」とか書いてPDF変換して送付しておけば及第点なのではないでしょうか。
ぼくもメールアカウントをもらったらすぐに挨拶メールでパワポを添付して送ったところ、パワポを見て歓迎会で「サッカー見に行こうよ!てか社内にフットサルサークルあるよ!」みたいな感じで話しかけてもらえたので、相当程度効果はあります。
社内にいち早く溶け込むことも仕事の一環である、これから海外で働く人の参考になれば幸いです。