かもがわ総研

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アイデアメーカー光本社長の仕事論

最近出張が立て続けに入っていて、移動中ヒマだなと思って(同行するローカルは移動中は必ず爆睡)、数ヶ月前にダウンロードして放置していた光本勇介さんの実験思考をKindleで開いてみました。

実験思考 世の中、すべては実験 (NewsPicks Book)

実験思考 世の中、すべては実験 (NewsPicks Book)

 

光本社長と言えばこれまで、ZOZO前澤元社長に買収されたSTORES.jp(後に自らMBOで買い戻し)や、不要品の写真を撮って送ってお金を得られるCASH(こちらもDMMに買収)など、型破りな試みを敢行して世の中を騒がせてきた方です。

光本社長いわく、世の中のすべては壮大な実験だそうで、思いついたことをトライアンドエラーするための装置なのだと言います。

今回のこの本もその実験の一環で、「ビジネス書の価格を読者に委ねた場合、どうなるのか?」ということで、紙の本の場合は印刷原価のみの370円、Kindle版は0円で販売されています。

この実験の途中経過は発売されてから今もQRコードのリンク先で誰でもチェックすることが可能になっています。ちなみに紙の本を印刷するためにかかったコストの2160万円は発売してから、有志の読者からの支払いによりわずか1日で回収できたということです。

このようにして「もし読者が価格を自由に決めることができたなら?」「もし先払いが当たり前のもので後払いにしたら?」と、一旦常識をすべて取り払ったゼロベースの状態でビジネスを考えてみることを光本社長は好むようです。

ホリエモンYouTube動画でも言われていましたが、光本社長はここ最近は新しい金融サービスの開発に取り組んでいるようです。世の中にはお金を借りたい人よりも遙かに多くの貸したい人が存在するとのことです。ただ街金の悪いイメージなどがあり、お金を貸すというのは思いのほか難しいので、光本社長はあの手この手でお金を貸す方法を模索しているということです。


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だから、トラベルナウというサービスでは「後払いの旅行」を提供しています。旅行業界は実は楽天トラベルとじゃらんという上位2社だけで1兆5000億円の取扱高があり、巨大な市場規模がある業界です。

たとえこれらのサービスが失敗に終わって撤退することになったとしても、光本社長にはそのビジネスで集めたデータが残る、そのデータはまだ光本社長以外は誰も知らない価値を持つデータになり、そのデータを売ることで売上を立てることも可能になるということで、データは21世紀の石油になるという予測はあながち嘘でもなさそうです。

実はCASHを創業する以前にもいろんなビジネスを打ってはクローズしてということを繰り返してきていますが、続きは書籍の中で紹介されています。

Kindleで買えば0円で買えるので、読まない場合でも損しないのでダウンロードしてみるといいかもしれません。ただ読めばおもしろいことは保証できます。